日本ハム“私怨”渦巻くファイナルステージ…「流出組KO」&CS突破でソフトバンク超えを証明できるのか
日本ハムにはCSファイナルステージで2つの目標がある。1つは当然、ソフトバンクを破っての日本シリーズ出場。そしてもう1つが“流出組”の完全KOだ。
15日から敵地福岡でソフトバンクに挑む日本ハム。今季、ソフトバンクは「10勝カルテット」と呼ばれる先発4人が優勝を牽引し、その筆頭のモイネロ(29=12勝3敗、防御率1.46)が初戦で投げることは決定済み。2戦目からは有原(33=14勝9敗、同3.03)、上沢(31=12勝6敗、同2.76)、大関(26=13勝5敗、同1.66)と続くことが予想されている。
有原と上沢はいずれも元日本ハムの選手。それがポスティングによるメジャー移籍を経て、古巣ではなくソフトバンクで日本球界に復帰した。ファンからは「裏切り者」の声が少なくなかったものの、大半の選手は2人に悪印象を持っていないという。問題は日本ハムのフロントだ。
「2人の契約について、思うところがあるようですからね」と、球団OBがこう続ける。
「有原も上沢も日本球界復帰の際は古巣と交渉したが、それを蹴ってソフトバンクに移籍。条件面で折り合いがつかず、有原は2023年から3年15億円、上沢は4年10億円でライバル球団と契約した。日本ハムが提示したのはそれより遥かに劣る条件。ただ、球団としては『日米での成績を踏まえた上で妥当なオファーだった』としており、そんな2人に破格の札束を積み上げたソフトバンクを『やりすぎ』と苦々しく思っているようですからね」