明日にも失明するかもと言われ…歌手の田中あいみさん網膜剥離を語る

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田中あいみさん(歌手/25歳)=網膜剥離

 もともと近視で普段はコンタクトレンズなのですが、視力は0.5ぐらいあるので何も気にしていませんでした。

 飛蚊症が気になり出したのは2024年の初めごろでした。蚊のような小さい黒い影がそこら中を飛ぶようになり、「おかしいな」とは思いました。でも新曲を出すタイミングでキャンペーンなどが忙しかったし、「飛蚊症ならそのうち治るだろう」と放置してしまいました。すると、だんだん左目だけ乾燥し始めたんです。目が硬くなったような感覚で、やたらパサパサして常にまばたきをしていないといられないような潤いのなさ……。それでも、「目薬でなんとかなる」とさらに放置しました。

 夏になって、実家のある京都に帰ったときに、午前中だけ時間が空いたので実家の近所の眼科クリニックに行ったところ、大学病院を紹介されました。検査をすると「剥離してます」と告げられました。しかも明日、明後日にも失明するかもしれないくらいだと聞いて、さすがに驚きました。

 ただ、じつは京都に帰る1週間前ぐらいから、左目だけで見ると人の顔が半分以上見えなかったのです。先生いわく「3分の1が剥がれている」とのことで、「そりゃまずい」と初めて思いました。その日の夜にはバラエティー番組の収録があったからです。

 すぐにマネジャーに電話して、網膜剥離と診断されたことを話すと、「ほんまか? 昨日の夜、どこをほっつき歩いて、誰に殴られたんや?」と心配してくれながらも、初めは私が酒場で何かやらかしたのかと疑われました(笑)。

 即手術となる勢いでしたが、その日はたまたま若い先生しかいなかったので、「明日にしましょう」ということになり、番組の収録には出演することができました。

 ただ、これ以上網膜がめくれるようなことがあったら失明する状態ですから、現場に行くのは怖かった。なにしろ「歩く振動だけでめくれます」と言われましたから……。

 すでに毒舌の“噛みつきキャラ”でやらせていただいていましたので、本来ならオーバーアクションでワーッとトークするところですが、頭を動かすのも怖いですから、その日の収録はすごくおしとやかでしたよ。

 その翌日は京都の大学病院に入院して手術で、これがまた大変でした。本来は1時間ほどで終わる手術に3時間半かかったのです。というのも、麻酔が効かない体質で……(笑)。

 私が受けた手術は剥がれた網膜から外に流れた水を抜く手術でした。「白目と黒目の、白目の部分を外して黒目から注射器の針を刺して水を抜く」と説明されました。「は?」って感じでしょう? 私もさっぱり分かりませんでした。とにかく、左目に髪の毛よりも細い針を刺してキューッと水を吸い取るたびに激痛です。痛すぎました。

 その痛みに3時間半耐えた後は、ひたすらリハビリです。頭を動かさず、目だけを動かして物を見る練習をしました。

 当初は10日間の入院予定でしたが、1週間で退院しました。結果的に視野欠損は若干残りましたが、失明は免れた状態です。

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