著者のコラム一覧
森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

“無税”で上場したソニーFGは特別扱いか…後続企業に立ちはだかる高い壁

公開日: 更新日:

 9月24日、元ソニー副会長の伊庭保さんが、敗血症で死去した。89歳だった。1990年代後半のソニーの黄金期を牽引した番頭役で、日本におけるCFO(最高財務責任者)の先駆けだった。

 2004年にはソニーフィナンシャルホールディングス(現ソニーフィナンシャルグループ<FG>)の会長兼社長に就き、国内で初めて保険会社と銀行を傘下に持つ金融持ち株会社を設立した。

 歴史のあやか。その伊庭氏が生みの親であるソニーFGが9月29日、東京証券取引所プライム市場に上場した。

 初値は205円と参考値段を37%上回り、終値でも参考値段を超えた。新株発行や公募、売り出しを伴わない直接上場(ダイレクトリスティング)で、2000年以降で初めての事例となった。終値を基にした時価総額は約1兆2400億円。上場の鐘を鳴らしたのは、元金融庁長官でソニーFG社長に就いた遠藤俊英氏。「遠藤氏は、現役時代、異業種の金融業参入を推し進めた行政官のひとり。因果は巡るね」とメガバンク幹部は感慨深げだった。

 ソニーFG上場で見逃せないのは、ソニーグループは23年度の税制改正で認められた「パーシャルスピンオフ」という制度を利用し、20%未満の株式を継続保有しつつ、残るソニーFG株を株主に分配したことだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  2. 2

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  3. 3

    モグライダーともしげが埼玉の中高一貫ミッションスクール聖望学園で打ち込んだアメフト《26年夏番外編》

  4. 4

    千葉秋季大会開幕も専大松戸が「来春センバツを狙う」と宣言できない切実なチーム事情

  5. 5

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  1. 6

    広島4番栗原に敵将・落合監督は「四球でいい」と助言を…

  2. 7

    timelesz猪俣周杜「傷害容疑で逮捕」に“ダブルでガッカリ“…ファンの計り知れない失望

  3. 8

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  4. 9

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 10

    4度結婚した宇野千代の“不倫”をNHK朝ドラ「ブラッサム」はどう描く?「カーネーション」は真正面から