「番組名録画」潰し テレ朝の55時間テレビに“落とし穴”
テレビ朝日が開局55周年を記念して放送している「55時間テレビ」。11月29日から12月9日まで、毎日5時間(19~24時)、11日間連続で“特別番組”を放送中だ。
ラインアップも充実させた。批評家をうならせた大作ドラマ「オリンピックの身代金」に加え、「ミュージックステーション」「お試しかっ!」「ロンドンハーツ」といった人気バラエティーの3時間スペシャルのほか、フィギュアスケートのグランプリファイナルも用意。視聴者を飽きさせない工夫をしている。
「イケイケドンドンのテレ朝にとって年間平均視聴率の3冠は最重要課題です。現在はゴールデン、プライムで1位を死守していて残るは全日だけ。55時間テレビの特番ラッシュで視聴者をクギ付けにし、目標達成というシナリオを描いているのです」(制作会社幹部)
ところが、思わぬ落とし穴があった。番組タイトルの前に必ず「55時間テレビ」と付けたことが、家庭用レコーダーの誤動作を誘発したのだ。
「番組名に『55時間テレビ』と付けたため、レコーダーによっては、同じ名前の番組を自動で毎回録画する機能が働かなかった。アタマの余計な文字のせいで別番組と認識したのです。こうした機能は、放送時間が変わっても平気ですが、名前が違うとダメ。おかげで、録(と)れているはずの番組が録れていないというトラブルが頻発しました」(事情通)