実に飄々…近藤正臣の生き方は「ごちそうさん」の義父役と一緒

公開日: 更新日:

 NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」の卯野め以子(杏)の義父・西門正蔵役で、いい味を出している。7年ぐらい前の「靴のショッピングモール ロコンド」のCMで「コンドーです!」と吠えていた頃に比べ、肩の力が抜けている。還暦をとうに過ぎているが心境の変化があったのだろうか。

 1942年、京都市生まれ。終戦後、疎開先の長崎県北部の炭鉱町・世知原から貨物列車で京都に戻る。父親を早く亡くした近藤ほか兄弟3人を母が女手一つで育てた。京都・三条木屋で小料理店を経営しながら、男遍歴を息子に語る天真爛漫(らんまん)な母親だった。

 高校入学時に体操部に入ろうとして訪ねた部室が演劇部。偶然の入部だった。高校演劇コンテストでは戦争をテーマにした作品で、米兵と遭遇する日本兵を演じて絶賛された。

■「吉兆」で板前修業

 だが小料理店を継がせようとした母親の意向で、高校卒業後、大阪の料亭「吉兆」の板前修業に出される。伝統的日本料理界の厳しさに嫌気が差し、3カ月で飛び出した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?