ほこ×たて放送倫理違反も…BPO見解に「違和感」と専門家

公開日: 更新日:

 昨年10月に放送が打ち切られたバラエティー番組「ほこ×たて」(フジテレビ系)が断罪された。1日、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、「制作過程に重大な放送倫理違反があった」とする意見書を発表した。
「矛」と「盾」が勝負したらどうなるか――だれもが見てみたい“真剣勝負”を提供し、人気になった対決型バラエティー。ところが、昨年10月20日の放送は、戦ってもいない相手と戦ったように見せた。これを出演者が暴露し問題が発覚。BPOは「存在しなかった対決を作りだし、出演者や視聴者との約束を破った」と指摘した。

 もっとも、BPOが考える“約束”は視聴者とずれているようだ。

 意見書はバラエティー番組について、〈制作者と出演者が協力してある種の「虚構」を作り上げ、それに視聴者が安心して身をゆだね、楽しむ、という二重の了解の上に成り立つ〉と定義している。要するに、作り手も受け手も「虚構」であることを前提にしているから、「虚構」の有無は問題にならないというわけだ。

■対決前に勝敗決定?

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"