好調「ひるおび!」を支える司会・恵俊彰の“薄~い存在感”

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 TBS系の昼の情報番組「ひるおび!」が好調だ。5月の月間平均視聴率は7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最高を更新。改編でつまずいた他局を尻目に、同時間帯トップとなっている。

 志賀順プロデューサーは「大変光栄に思う半面、正直びっくりしています」とコメントしているが、業界関係者はみな同感だろう。

 メーンMCの恵俊彰(49)は芸人仲間に受けが悪い。とりわけ時事ネタに強い爆笑問題太田光(49)や雑学にたけた伊集院光(46)などは、半可通のくせに口を挟む恵の態度にヘキエキしていたという。何かにつけて知ったかぶりをする恵をラジオなどでヤユすることもあった。

■「何もしない」から嫌われない

 それでもお茶の間の受け止め方は違うらしい。日中にテレビを見ている主婦やリタイア世代からは支持されているようだが、「それほど好かれてもいないと思いますよ」と言うのは、コラムニストの桧山珠美氏。

「恵は、『まいう~』で知られる石塚英彦と“ホンジャマカ”を組んでいますが、一緒にレギュラー出演していたのは着ぐるみでハイパーホッケーをする番組ぐらい。コンビ仲の悪さを連想させるし、多くの視聴者は、その原因が恵にあると想像するでしょう。石塚は相撲取りみたいな体形と人懐こい笑顔が売り。実際は分かりませんが、温和な性格に見えますからね。一方の恵は小ざかしいイメージ。画面からは人の良さが伝わってきません。ただ、チマチマとした話はしても、社会に対してモノ申すというところがない。『ひるおび』でも、政治や経済のネタになると、神妙な顔をして『困りましたね~』『どうなるんでしょうか』と専門家に話を振るだけです。決して自分を出さない。要するに何もしてないのです。それがうまくいっている。存在感が薄ければ、嫌われることもありません」(桧山氏)

 良くも悪くもみのもんたと対極にあるMCぶり。自分を消し、当たり障りのない無難なコメントで、のらりくらりと続けている。それが芸人仲間から疎まれた男の処世術なのだろう。

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