志村けんブーム再燃の裏にある“本物芸人”不在とTV界の焦り

公開日: 更新日:

 もっとも「本物」といえば、これまで長らくタモリ、たけし、さんまが「ビッグ3」などと言われ、志村はそこから少々距離を置いていたきらいがある。その理由は「時間」にあるらしい。

「私も駆け出しの頃、『8時だョ!全員集合』の稽古を取材したことがありますが、ドリフターズのコントって徹底的に作り込んでくるんですね。その魂を承継している志村さんもリハーサルには相当の時間をかける。この点が、トークでかわせるビッグ3とは決定的に違うため、テレビマンも安易な方に流れていたのでしょう。しかし、テレビ全体の地盤沈下がここまでひどくなると、発想を根底から変えざるを得ない。そこで“少々時間がかかっても頼れるのは志村さん”ということなのでしょう」(前出の肥留間氏)

「となりのシムラ」に出演予定の伊藤蘭とは、かつて「全員集合」でも共演していた。あれから30年以上。中高年にとっては楽しみな番組になりそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋