著者のコラム一覧
春風亭昇太落語家

昭和53年東海大学文学部入学、57年春風亭柳昇に入門、61年二つ目昇進、春風亭昇太となる。平成4年真打ち昇進。10年浅草芸能大賞新人賞受賞、11年国立演芸場主催花形演芸大賞金賞受賞、12年度第55回文化庁芸術祭大賞受賞、12年花形演芸大賞大賞受賞。

<第1回>落語家、俳優、コント芸人で悩んだ学生時代

公開日: 更新日:

 春風亭昇太は売れっ子落語家で、人気番組「笑点」などテレビでお馴染みのタレントでもあるが、もう一つ俳優という顔も持っている。6月には3日から始まる新橋演舞場公演、三宅裕司座長の熱海五郎一座に座員として出演する。そこで昇太に芝居の魅力、独身主義を通すライフスタイル、師匠柳昇の思い出、50周年を迎えた「笑点」の裏話など、大いに語ってもらった。

 まず、一人芸の落語家が大勢と一緒の演劇公演にたびたび参加するのはなぜかと尋ねた。

「実は大学生(東海大学)の頃、職業を選ぶについて3つの選択肢があったんです。落語家、俳優、コント芸人のどれかをやりたかった。当時のコント芸人はストリップ劇場に出ている人が多くて、とてもやっていけないなと。演劇は役者の数が多過ぎて、それも食えてる人が少ない。居酒屋のアルバイト店員の3割が劇団員といわれてましたから。その点、落語家は一生できる仕事だし、食いっぱぐれがなさそうで。それに落語家として売れれば、コントや芝居もできるだろうと考えたんです」

 実際、子供の頃に見た映画やテレビドラマには柳家金語楼、桂小金治、春風亭柳朝などの落語家が出演していた。自分も将来そうなりたいと考えたのである。次にどの師匠に入門するかだが、これも3人の候補がいた。新作落語の革命を起こした「実験落語」の主催者・三遊亭円丈、爆笑落語で寄席の客席を沸かせる川柳川柳、テレビで顔を知られる春風亭柳昇。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗