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碓井広義
著者のコラム一覧
碓井広義上智大学教授(メディア文化論)

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授を経て現在、上智大学文学部新聞学科教授。専門は放送を軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。

「昼のセント酒」 原作大胆アレンジは地道なロケハン成果

 テレビ東京系で放送中のドラマ「昼のセント酒」をご存じだろうか。

「セント酒」とは銭湯に入った後で飲む、罰あたりのようなうまい酒のことだ。このドラマの主人公は小さな広告会社に勤める営業マン・内海(戸次重幸)。売り上げがイマイチであることは気になるものの、外回りで訪れた町で銭湯を見つけると入らずにはいられないし、風呂上がりには一杯やらずにいられない。

 銭湯では、戸次が本当にスッポンポンで入浴する。これほど男のナマ尻を見せられるドラマも珍しいだろう。いや、ボカシなど一切ない。裸で歩き回る戸次の度胸は見上げたものだが、その股間を風呂桶や飾ってある花で隠し続けるカメラも名人芸である。さらに、「こら! 銭湯の中で騒ぐんじゃない!」と、やんちゃな子供を叱る近所のオヤジの存在もうれしい。

 原作は「孤独のグルメ」で知られる久住昌之のエッセー集。毎回、実在の銭湯や店が登場するが、実は単純に原作をなぞっているだけではない。

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