碓井広義
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碓井広義上智大学教授(メディア文化論)

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授、東京工科大学教授を経て現在、上智大学文学部新聞学科教授。専門は放送を軸としたメディア文化論。著書に「テレビの教科書」ほか。

クドカンが「ゆとりですがなにか」に込めた“応援のヤジ”

公開日:  更新日:

 確かに「ゆとり世代」と呼ばれる若者たちがアタマにくるのも当然だ。社会人になった彼らは、「使えない、覇気がない、ガッツが足りない、言われたことしかやらない、ライバル意識がない、危機感がない、緊張感がない」など、言われ放題だったのだから。

 それに、彼らは好きで「ゆとり」をやってきたわけではない。学校の土曜休みも、薄い教科書も、国が勝手に決めたことだ。それでいて、学力低下となったらポンコツ扱いじゃあ、文句のひとつも言いたくなるだろう。そんな「ゆとり世代」の声なき声を感知し、ドラマの形でカウンターパンチを繰り出したのが、宮藤官九郎脚本の「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)だ。

 まず、登場人物たちのキャラクターが光る。食品会社勤務の正和(岡田将生)、小学校教師の山路(松坂桃李)、客引きのまりぶ(柳楽優弥)、そして正和と同期で恋人の茜(安藤サクラ)。いずれも29歳の「ゆとり第1世代」だ。

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