最新作で全力疾走 還暦トム・ハンクスは低迷洋画を救うか

公開日: 更新日:

■冒頭から始まる謎解き

 前評判では謎解きが強引だったり、ストーリーにむちゃがあるという声もあるが、映画ライターの平田裕介氏は、「2作目の出来とは雲泥の差。冒頭からいい意味でやられました」と見どころをこう話す。

「主人公であるラングドン教授の視点で謎解きを楽しむ作品ですが、今作は冒頭で主人公が記憶喪失に陥っているため、まずは自分の記憶の謎解きから始まるというストーリー展開にぐいぐいと引き込まれました。たしかに謎解きに若干ご都合主義なところがありますが、そのぶん、スピード感とアクションを重視した印象。トム・ハンクスは巻き毛のオッサンという容姿ですが、体当たりで臨んでいる逃走シーンは圧巻だし、『ハドソン川の奇跡』とは全く違う演技で、改めて、役者としての振り幅を感じさせます。加えて、物語のカギを握るヒロインのフェリシティ・ジョーンズの熱演や、中年男女の切ない恋模様も描かれ、なかなか楽しめる一本だと思います」

 伊フィレンツェやベネチアがロケ地ということもあって、同国を代表する高級ブランド「フェラガモ」の衣装を使用。トム・ハンクスが若くはない体にムチを打ち、フェラガモの革靴で石畳を全力疾走するシーンなどは、オジサン世代にとって胸を打つものがある。ベテラン俳優の体当たり演技は一見の価値がありそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  4. 4

    ロッテ前監督・吉井理人氏が2023年WBCを語る「大谷とダルのリリーフ登板は準決勝後に決まった」

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 7

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  3. 8

    《国分太一だけ?》「ウルトラマンDASH」の危険特番が大炎上!日テレスタッフにも問われるコンプライアンス

  4. 9

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  5. 10

    現役女子大生の鈴木京香はキャピキャピ感ゼロだった