主演映画大コケ 悩める織田裕二に付きまとう“踊る”の残像

公開日: 更新日:

 都内のあるシネコンでは、公開2週目にして最小スクリーンでの上映に追いやられている。織田裕二(48)の最新作「ボクの妻と結婚してください。」(東宝、三宅喜重監督)のこと。織田にとって4年ぶりの主演映画だが、大コケ確実の様相なのだ。

 13日時点の興行収入は2億7000万円、同日公開で上映館数が半分以下の「溺れるナイフ」の成績を大きく下回っている。ランキングも初週6位の出遅れを挽回できずに8位に転落。配給関係者からは「最終興収10億円はマストだが、6億円いくかどうか」と青息吐息が聞こえてくる。

 末期のすい臓がんで余命6カ月と宣告されたテレビの放送作家が、自分が死んだあとを憂い、妻の再婚相手を探すというストーリー。これまで舞台やドラマ化もされてきたお涙必至のテッパンコンテンツだが、なぜだめなのか。映画ジャーナリストの大高宏雄氏はこう分析する。

「同作品の評価は真っ二つに分かれている。感動するという声もあれば、私のように少々無理を感じる設定は我慢できても、一本の映画として見てどうかという声です。またここ数年、不治の病に侵された主人公によるヒューマンドラマの多いこと。この手のジャンルに食傷気味という観客は少なくなく、だからこそ、興収につながらないのだと考えられます」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃