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小原玲動物写真家

1961年、東京生まれ。茨城大学人文学部卒業後、「フライデー」専属カメラマンを経て、フリーランスの報道写真家として活動。アザラシの赤ちゃんとの出合いを機に動物写真家に転身。新著は北海道でのみ生息し、雪の妖精とも呼ばれる体長14センチの小さな鳥「シマエナガ」を追いかけた写真集「シマエナガちゃん」(講談社ビーシー)。

<8> アザラシでひと山当てる気はさらさらなかったが…

公開日: 更新日:
感動の赴くままにシャッターを切った(C)小原玲

 天安門事件から半年後の89年師走、運命の出会いがありました。アザラシの赤ちゃんが写った一枚のポストカードです。闘病中だった当時の妻の元に見舞いの方が持ってきたもので、愛らしい姿に魅了された僕ら報道カメラマン夫婦は、翌年3月、カナダ南東部のセントローレンス湾へ向かいました。

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