予算確保にも奔走 “歌手で社長”西川貴教が語るビジネス論

公開日: 更新日:

 ミュージシャン西川貴教(46)が発起人となった「イナズマロック フェス」は今年で9回目。来場者数は10万人にも上り、西日本最大のロックフェスに育て上げた彼の仕事の進め方、そこに至る苦悩を記した話題の新著「おしゃべりな筋肉」(新潮社)は、単なるタレント本ではなく、もはや“ビジネス書”である。

■20代からアーティストと社長を兼務

 26歳のソロデビュー時に所属した会社は独立採算制で、アーティスト活動と並行して音楽ビジネスにも関わることに。さらに28歳で個人事務所を設立、会社経営も20年のキャリアだ。

「BUCK―TICKさんの傘下から20歳でメジャーデビューしましたが、3年足らずでバンドを脱退しました。その後、縁あってソロで活動することになった次のレコード会社は、海外エージェントのように業務契約を結ぶ、独立採算制の会社でした。レコード会社全体から活動費を与えられるのではなく、何をするにも自分で稼いで資金調達するところから始まります。1ステージのギャラ、分配などその都度聞きながら交渉し、契約する。コンサートのセットをド派手にしたいと思ったら、制作費がいくらかかって、どうやってバジェット(予算)を確保するかを考えるところから始めなくてはいけなかったんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?