大谷翔平「投手起用プラン」次々前倒しの不安…ドジャースに投手生命の考慮はないのか
大谷翔平(31=ドジャース)が日本時間14日のエンゼルス戦に先発、右肘手術後最長、最多となる4回3分の1、80球を投げて5安打4失点、7奪三振だった。
五回1死から3連打で4点目を失ったところで降板したことについて、「もう少し丁寧にいければベストだったかなと思う」とは試合後の本人だ。
そんな大谷の投手起用に関して、気になることがある。今年は2度目の右肘手術明け。投手復帰は慎重のうえに慎重を期して、当初は7月16日の球宴前後になる予定だった。ところが、実際には6月17日と1カ月も早まった。さらにロバーツ監督は9月までは5イニングを投げさせないと公言していたにもかかわらず、この日は球数次第で5回を投げさせるつもりだった。大谷の投手起用プランが度々、前倒しされているのだ。
フリードマン編成本部長は先日、米メディアの取材に答えてこう言っている。
「本人は今後8年間投げるつもりでいるし、我々はできる限り、それを可能にしたい、サポートしたいと考えている」
しかし、本当に大谷の投手生命を考慮するのであれば、スケジュールの先送りはあっても、前倒しはないのではないか。
登板後の体の状態や投球フォームのチェックなどは入念にやっているものの、打者としての価値の方を重視しているのは明らかだ。
登板日はもちろん、その前後もラインアップから外すことはない。父親リストに入った2日間を除いて、エンゼルス時代ですらあった休養日がいまだ一日もない。この日は初回に全力疾走の三塁打を放った後、汗だくでマウンドに上がった。