著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

百恵は伝説に 引退の安室奈美恵はどんなドラマを残すのか

公開日: 更新日:

 まるで群れを好まない一匹狼、「ドクターX」のようでもある。ステージ人気と比例するように神秘性は増し、テレビ出演はさらに縁遠くなっていた。そんな中、NHKが23日に特番を組むことに成功した。安室はミリオンセールスが確実視されるベストアルバムのプロモーションの一環として出演を了承。歌と歌手人生を語る構成だが、高視聴率が期待されるだけでなく、永久保存用に録画する人も増えるだろう。

 特番の受諾により「紅白」出演の伏線とみる向きもある。一方で「紅白に出る条件で特番に出る歌手ではない。あくまでも別番組として受けた」(音楽関係者)という声もある。実際、昨年のリオ五輪でNHKのテーマソングを歌いながら、出場しなかった。関係者からは「NHKは安室とメダリストの共演を目玉にする意図があったが、曲目や歌唱時間など折り合いがつかず断念した」と聞いた。今回も「紅白」とは別と考えるのが安室の場合は妥当。

「特番前に安室の紅白出場なしと発表すれば、特番はテレビでの安室の見納めになるかもしれない。視聴率は上がる」といううがった見方も出ている。

 来年のファイナルを前にして、安室の周辺は早くも騒がしくなってきた。それほど惜しまれる引退なだけに、百恵さんのように伝説に残るフィナーレを迎えられるか――。

 引退までのドラマはすでに始まっている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」