雑色「よし成」恐るべし!刺し盛り、鶏カラ、肉ピーマン炒めに銘酒を合わせて…「鰻丼にビフテキ」以上だ

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 黒沢明が「七人の侍」を撮るとき、「鰻丼にビフテキをのせたような映画」という表現をしたという。

 そんな映画ばかり見ていると小津安二郎的なものが欲しくなる。例えば「お茶漬の味」みたいな。新宿のような大繁華街に浸っていると庶民的な商店街が恋しくなるのも似たような心理からかもしれない。

 ただ、最近の商店街は大手企業の店舗が並び庶民的な個人商店が少なくなっているのも事実。そんな昨今、京急線の急行が止まらない駅に昭和な商店街があることを発見した。そこは大田区にある雑色商店街だ。もちろんどこでも見かける大手スーパーや飲食店もなくはないが、個人商店が頑張っている。今回は雑色で地元民に愛されている居酒屋「よし成」へ伺った。

 昭和63年創業。大将の吉成正則さんが毎朝豊洲で仕入れる魚は居酒屋レベルをはるかに超えている。魚だけではない。脂っこい若者向けのメニューまである。それがまた何もかもうまいときてるからアタシら還暦世代の酒飲みには悩みの種。だってそんなに胃袋デカくないしね。

 そんな肴に合わせるのが全国から取り寄せた銘酒の数々。こいつは腰を据えてかからないと。気合を入れる還暦男であります。今回は地元の友人と一緒だから注文は彼にお任せ。まずは刺し身盛り合わせ(1人前2200円=写真は2人前)と、アタシは銘酒九平次の冷や(1150円)。まず、お通しで先制パンチを食らった。海老、唐揚げ、卵焼きなどの5点盛りだ。アタシはこれで5合はイケちゃうよ。こりゃ手ごわいぞ。

 そこに出てきた刺し身盛り合わせがスゴイ。枚数足りなくなるから書かないけど、貝類から大トロまでナント8点盛り! 早々にアタシは白旗を掲げた。もう、どうにでもしてくれい! ドヤ顔の連れは高清水の熱燗2合(900円)を手酌でやっている。イイね。久々に食べた大間の大トロはアタシの人生に記憶されるうまさ。さらっとしてコクのある脂が口中に広がり、そこに九平次の冷やが追いかける。サイコ~!

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