著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ネットは地上波進出の手段 気になるSMAP元マネの次の一手

公開日: 更新日:

 元SMAP3人の「72時間ホンネテレビ」は嵐が通り過ぎたように終わった。改めて彼らの人気の凄さを感じるが、3日間の累計視聴数が7400万超という驚異的な数字は、話題性、関心度の高さがもたらした部分も大きい。その関心を増すための仕掛けは完璧だった。

 早々に「AbemaTV」出演を発表。市川海老蔵らゲストの名前を小出しにすれば、スポーツ紙が大々的に報じる。ネットテレビの話はネットでさらに拡散。必然的に「どんなゲストが来るのだろう」と関心は高まる。ネット文化の特徴をいかんなく利用した感がある。

 さすがは3人の育ての親である飯島三智女史。辣腕マネジメントぶりは衰えなし。放送開始直後、矢沢永吉がVTRで出演するなど、演出面でも巧みだった。

 計132組のゲストが出演。幅広い交友と応援を得ているように見えたが、「新装開店のお店に花輪を出す上客」のように見れば、上客が新しくなったお店に通うかが繁栄を左右する。ゲストが3人の今後の芸能活動にどう関わっていくかにも関心は向く。ともあれ、ネットテレビは成功したが、課題もある。今回はあくまでもネット世界の話。「テレビ離れが始まり、自由に発信するネットに人々の関心は移っている」と言われるが、つまらなくても地上波は“腐っても鯛”。やはり地上波がメジャーに変わりない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  2. 2

    悠仁さま筑波大進学で起こる“ロイヤルフィーバー”…自宅から1時間半も皇族初「東大卒」断念の納得感

  3. 3

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  4. 4

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 5

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  1. 6

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  2. 7

    中山美穂さん急死、自宅浴槽内に座り前のめり状態で…大好きだった“にぎやかな酒”、ヒートショックの可能性も

  3. 8

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  4. 9

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  5. 10

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか