「ヒトラーに屈しなかった国王」監督が語る民主国家の姿

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 ――民主主義度が世界1位とされるノルウェーでは、ホーコン国王時代の民主主義をきちんと継承していると。

「はい、と即答しかねる部分はありますよ。グローバル経済が国境を超えて、メディア企業が世の中を牛耳っている世界の趨勢の影響もあるし、私たちが当たり前と思っていることが当たり前に信じられなくなることは起きてしまう。政治でいえば、もっともらしいことを言って嘘つきが入ってくる隙はやっぱりありますからね。そこのチェックは常にしなければならない。私たちノルウェーでは、当たり前と思うことを当たり前に信じようとしているとは思います」

■日本の皆さんは酒場で政治や社会について議論していますか?

 ――英経済紙の調査機関の報告で、日本は民主主義度が世界20位。政治のメディアへの介入なども報じられています。この差はどこにあると。

「日本の国内事情はよく分かりません。ただ、言論の自由は行使するもので、政治について、政権について、リーダーについて、それでいいのか、一人一人が積極的に議論すべきだとは思います。たとえばノルウェーでは、どの酒場でも、いつも侃々諤々、そうした議論をしています。これは、言論の自由度をはかる試金石になるかも知れませんね。日本の皆さんは酒場で、政治や社会について、議論していますか?それらが聞かれなくなっているとすると、危ないかもしれない」

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