駆け出し時代は安酒で朝まで 国広富之さんが語る「酒歴」

公開日: 更新日:

 それと28歳から取り組んでいるのが絵画で、昨年10月には八王子の「ギャラリーむらうち」で個展を開きました。その際に京都在住の親友がサントリー山崎蒸溜所の「オーナーズカスク(樽)」のボトルを1本、お祝いに持ってきてくれたんです。「オーナーズカスク」はサントリーの京都の山崎と山梨の白州の両蒸溜所に何年も寝かせてある良質のモルト原酒を樽買いする大人の贅沢。契約者が求めた時に瓶詰めにして送ってくれるのですが、1樽からとれるのは約100本。販売樽数が限定され、すでに販売を終了しているので極めて貴重なモルトです。

 彼はサラリーマンで、車は持ってないし、ゴルフに夢中になっているわけでもありません。唯一の楽しみがお酒で、一世一代の買い物をしたわけです。

 買ったのは「1990年製モノ」。詳細が気になる方はネットで調べてください(笑い)。

 そんな貴重なモルトだから独り占めするのはもったいない。個展を手伝ってくれたスタッフや裏方さんと飲むことにしました。みんな大喜びです。


 味はうまく言葉にできないのですが、強いて言うなら「中世ヨーロッパの甲冑を着た貴族が鉄かぶとを脱いでたたずんでるような感じ」でしょうか。シングルモルトだけにカスクの香りが強く、上品な中に男性的な荒々しさを秘めているように感じました。

 年齢を重ねるとともに好きなお酒も飲み方も変わります。でも、それは俳優と同じですし、古酒やビンテージのように味わい深い役者を目指していきたいですね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず