作曲家・都倉俊一さんの流儀 「オンザロックで最終確認」

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 昨年末、「NHK紅白歌合戦」を締めくくる「蛍の光」の指揮者に選ばれ、大役を果たした作曲家・都倉俊一さん(69)。これまで数々の大ヒット曲を生み出してきたが、お酒は不可欠だった。

 ◇  ◇  ◇

 父が外交官だったため小学校、高校をドイツで過ごしました。ドイツは音楽だけでなく、芸術系の情操教育が進んでるのでとても恵まれた環境でしたね。と同時に、ビールが普段の生活に溶け込んでるのを目の当たりにしてたから、帰国後、成人を迎えるや、ビールばかり飲んでました。ただ、作曲家として歩み始めた60年代後半から80年代の前半は曜日の感覚がなくなるくらい、毎日毎日仕事に追いまくられ、ゆっくり飲んだ記憶はあまりないですね。

 手がけた歌手はトータルで200人を超えています。フォーリーブス、郷ひろみ山口百恵、フィンガー5、ピンク・レディーら当時のトップアイドルの作曲を同時並行で何曲も任されていましたから。

 しかも、忙しい彼らのレコーディングといえばほぼ深夜。一段落するのは明け方4時、5時でそれから食事です。場所は六本木、麻布十番が多かったね。

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