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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

最前線を走る明石家さんまが30代に一度だけ“低迷”したワケ

公開日: 更新日:

「結婚したときはそう(家族優先だと)思って結婚してんな。この仕事を半分やめて。子どももいるし、あれやから。34から37歳やな。あのとき、ちょっと仕事休もう、疲れたっていう1回目の疲れた時期やな」(フジテレビ「さんまのまんま」15年9月27日)

 88年にさんまは大竹しのぶと結婚し、家族優先を選んだのだ。運転免許を取ったのも、意外にもこの時期。大竹に運転させ、軽井沢に向かう大渋滞の中、生まれたばかりのIMALUのオムツを替えるのが嫌だったのだ。はたから「キツい嫁」と見られることは避けたかった。何よりも家族が大事だった。

 だが、それだけではないだろう。アイドル的人気を誇っていた20代を過ぎ、結婚もし、“先輩のコバンザメ”キャラから、自分が上に立つポジションに変わろうと模索していた時期でもあったのだ。

 それでも、焦りはなかった。冒頭の番組では、その頃も「トップランナーやと思ってる人の背中が見えてたから、安心してた。背中が見えているうちは休める」と語っている。


 そして、さんまの“逆襲”は皮肉にも92年に大竹しのぶと離婚してから始まる。莫大な借金を背負ったさんまは選択を迫られる。

「自殺するか、しゃべるか」(両国国技館「千原ジュニア40歳LIVE」14年3月30日)

 答えは簡単だった。もう「まどろむ」暇も理由もない。今もさんまは最前線で走り続けている。

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