この寄席を存続させるのが、あたしの役割だと思ってます

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 好楽の落語家人生はさまざまな挫折を経て現在に至っている。振り返ってみると、今どんな思いがあるのだろうか。

「そうですね。やっぱり彦六、円楽という2人の師匠を持てたのが幸せだったなあ。この2人はよく似てるんです。彦六師匠は『とんがり』とあだ名されるほど怒りっぽい人でしたし、円楽師匠もしょっちゅう切れて怒られた。彦六師匠には23回も破門を宣告されたし、円楽師匠は2度破門の危機がありました」

「笑点」の収録時に、司会者だった円楽から「やめちまえ」と言われ、「やめますよ。やめればいいんでしょ」と反発したことは前述したが、2度目があったとは。

「何が原因だったのか、忘れちゃうくらいささいなことでした。あたしは落語家をやめるつもりで、師匠のお宅へ出向きました。覚悟を決めたあたしの様子を見て、ただ事じゃないと思ったんでしょうね。こっちの意気をかわすような温和な表情で、『ご飯、食べてくかい』と言われたんです。一瞬で懐柔されました。そういうところは師匠にかないません」

 一般的には知られていないが、彦六は三遊亭円楽を名乗っていた時期がある。彦六の最初の師匠は三遊亭三福で、前座名は福よし。何度か改名して、大正8年に3代目三遊亭円楽を襲名し、その後、蝶花楼馬楽を経て昭和25年に林家正蔵を襲名したのである。

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