レイザーラモンRG出渕誠さん<2>社内行事も1人だけ欠席した

公開日: 更新日:

 1998年4月、大阪トヨタ自動車に入社。営業部に配属された。しかし、本心では「いつかはお笑い芸人として活躍したい」という思いも抱える。一方、すぐには会社を辞められないという社会人としての“責任”も感じていた。

 それでも入社直後から、相方のHGさんとともに平日はサラリーマン、休日は芸人として活動を始める。

「当時、大阪の『2丁目劇場』でオーディションイベントをやっていたんです。それが日曜日だったので、毎週末にオーディションを受ける生活になりました」

 配属された営業所にいたのは3カ月だけ。独り立ちする前に辞めているが、挨拶や名刺の渡し方など接客のイロハや所内の掃除の仕方を学び、研修で淡路島合宿もやっている。ただ、会社には馴染めなかった。

「一人前にしようと指導してくれた先輩にも、可愛げのない態度で接していました。漫才コンクールの大賞をもらった自負があって、気持ちの上では仕事よりお笑いを優先していたんです。トヨタの営業所の人たちにとっては、『大賞』なんて何の意味もないですけどね。仕事はまだ実践に入る前の段階でしたから、ミスをしたり、問題を起こしたりはなかったです。記憶に残るような仕事もありません。『どうせ辞めるから』みたいな感覚で、先輩営業マンのように髪もバシッとまとめることはなく、ラフなスタイルで出社していましたね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒