SWシリーズ初の赤字懸念 「ハン・ソロ」劇場で観るべきか
オールデン・エアエンライク演じる若きソロは、幼馴染みの女性キーラ(エミリア・クラーク)らと銀河帝国の支配下で奴隷のごとき人生を送っている。映画は彼が帝国軍に志願せざるを得なくなる苦難の日々やチューバッカとの出会い、冒険に旅立つまでの波瀾万丈のドラマをアクション満載で描く。
「興収こそ振るいませんでしたが、実は米国の批評家筋や大多数のファンは中身には好意的です。個人的にも過去作を伏線としてつなげる脚本や、ネタバレ厳禁な終盤の“ある展開”には舌を巻きました。とくに、旧作でソロを演じたハリソン・フォードそっくりの所作を身につけたオールデンの役作りは見事というほかない。壁に寄りかかる姿一つとっても往年のハリソンそのもので、あれなら口うるさい旧シリーズのファンが見ても絶対に共感できますよ」(前出の前田氏)
シリーズ本編と違ってスピンオフであるアンソロジーシリーズは各監督の裁量が大きい分、自由に作れ、傑作になりやすいのではと前田氏は分析する。
この夏最大の話題作。DVD化を待たずに、スクリーンで見る価値は十分にありそうだ。