SWシリーズ初の赤字懸念 「ハン・ソロ」劇場で観るべきか
ディズニーがルーカスフィルムを買収したことで再起動した「スター・ウォーズ」シリーズ。現在進行中の新3部作の合間に隔年公開されているスピンオフ作品をアンソロジーシリーズとかアナザーストーリーと呼ぶが、その最新作「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」がいよいよ日本でも公開となる。
シリーズ屈指の人気キャラクター、ハン・ソロの若き日々と、愛機ミレニアム・ファルコンとの出合い、活躍を描いた冒険活劇で、メガホンを取るのはオスカー監督のロン・ハワード。鉄板の話題作とみられていたが米国ではファンから不満の声も上がっているという。その背景を映画批評家の前田有一氏が解説する。
■ディズニーキャラと化したソロ像に不満の声
「年末の超大作として公開されてきたディズニー製スター・ウォーズとしては初めて春シーズンに投入されましたが、興収は期待を大きく下回っています。製作費と宣伝費が桁違いなためシリーズ初の赤字作品になるのでは、との一部報道に加え、今後のスピンオフ計画が白紙になったとのうわさまで流れ、慌てて製作側が否定する一幕もありました。また、マニアの中には初期のアウトローな毒気が抜け、すっかりディズニーキャラと化したソロ像にも不満があるようです」