92歳で大往生 女優・菅井きんさんの長寿支えた“肉食生活”

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「下世話なことをしゃべりながらも、上品なんです」

 今月10日に心不全で亡くなった女優の菅井きんさん(享年92)について、芸能リポーターの城下尊之氏はそう述懐した。

「ドラマの制作発表会見だったと思いますが、とても楽しい人で、周りを和やかにしてしまう。そんな方でした」

 テレビ時代劇「必殺シリーズ」の姑役での決めゼリフ「婿殿!」は流行語にもなった。黒沢映画「生きる」や「張込み」「ゴジラ」第1作などに出演する一方、コメディーにバラエティーと幅広く活躍し、ビートたけしとの共演でお茶の間に笑いを届けていたのも、中高年には懐かしい。

 映画「ぼくのおばあちゃん」で齢82での初主演を果たし、世界最高齢の主演女優としてギネスに認定されたのが2008年。劇場での舞台挨拶では「あとどのくらいやれるか分からないんですけど、生きている間は頑張って、生涯現役でいたいと思っております」と語っていた。「孫ならいいんですけど、今度ひ孫が生まれるので、ひいばばあになります」とも。

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