下駄履きの落合陽一氏が話題 「news zero」斬新起用の狙い

公開日: 更新日:

 もっとも、個性的なゲスト起用の背景にはテレビの視聴習慣がない若者を取り込む狙いも垣間見える。

「若者はテレビよりネットの“接触時間”が増加傾向にある。そこでテレビ各局は若者の視聴者を獲得するためにインターネットを使った動画配信に力を入れています。日テレは2014年に定額制動画配信サービス『Hulu』の日本事業を買収。先日は、30代、40代にカリスマ的影響力のある安室奈美恵さんの引退ライブと密着ドキュメンタリーを独占配信しました」(テレビ局関係者)

「news zero」では放送終了後に「ウドウ反省会」と題して、有働や出演者たちがSNSを通して視聴者と交流を図っている。テレビとネットの融合、橋渡しを担うのが「news zero」の個性豊かなゲストなのかもしれない。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏が言う。

日本テレビは30代から40代の新聞を読まない、スマホ世代をダイレクトに狙っているのでしょう。この層の人は10代や20代の若者よりも家計や子供の受験などの負担が大きい。テレビ局はこの人たちが視聴者として戻ってきてくれると、スポンサーに営業がしやすい。そこで、ビジネスマンに注目されている落合陽一さんや視聴者に多様性を持たせるために谷生俊美さんをゲスト出演させたのだと思います」

 今後のゲストも要注目だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…