有働由美子の知られざるジャーナリスト魂 NHKの同期が語る

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 10月から日本テレビ系「news zero」でメインキャスターを務める有働由美子。民放ニュースの帯番組で初レギュラーのプレッシャーは相当だろうが、NHKで有働とは同期入局だったジャーナリストの立岩陽一郎氏はこうエールを送る。

「有働さんがNHKを辞めた際に“ジャーナリスト宣言”を行って、NHKの先輩でジャーナリストの池上彰さんから“軽々しく言うべきでない”とたしなめられました。本人ものちに一生アナウンサーですと訂正しましたが、私は彼女の本質はアナウンサーではなく、ジャーナリストだと思います。

 というのも理由があります。私が沖縄でNHKの駐在記者をしていた95年、あの忌まわしき米兵少女暴行事件が起きました。沖縄県民の怒りは凄まじかったのですが東京のテレビ局はなかなか事件のニュースを取り上げませんでした。そんな中、初めて事件を報じたのが彼女が司会だったニュース番組『おはよう日本』でした。沖縄で取材していた私の元には有働さんから何度も連絡があり、現地はどうなっているのか、県民感情は、と逆取材。原稿を読むだけのアナウンサーならそこまではしませんし、ほとんどがそう。強い思い入れがある事象に対しては自ら動いて取材するジャーナリスト魂の持ち主なのです。

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