大炎上のフジ「タイキョの瞬間!」 問題点を弁護士に聞く

公開日: 更新日:

「取材協力者の主張をうのみにするのではなく、多様性を説くのなら外国人の言葉や文化、習慣、法制度の違いを掘り下げる視点が欲しかった。昨今取り沙汰されている取材に対する足腰の弱さを象徴するかのようでした」

 入国管理局は来年4月、外局の「庁」への格上げが発表されている。フジ以外にも、今月10日にテレビ東京系で「密着!ガサ入れ」と題した特番、先月にはTBS系「ビビット」で入管Gメンに密着する特集が組まれていた。こうした内容の番組が増えている背景には「世間に庁へと変わる認知度を深めたいという入管側の思惑もあるのでは。今年4月、入管施設でインド人男性の自殺が明らかとなりましたが、近年、入管施設での処遇が問題となっています。そういった現状には一切触れていないのは、公平性に欠いた内容と言わざるを得ません」(前出の浦城弁護士)。

 公共性が大前提の放送局が当局に都合のいいプロパガンダに利用されるのは大問題。差別や偏見を助長し、排斥運動に加担していると受け止められても仕方がない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず