著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

“がん公表”も悪くないと教えてくれた入川保則さんの生き方

公開日: 更新日:

 競泳池江璃花子選手(18)の白血病告白、タレントの堀ちえみ(52)の舌がん公表と続き大きな話題になっている。

 池江選手と同じ白血病を2度も克服した俳優の渡辺謙(59)は、いち早く自分のことをふまえて応援のメッセージを池江選手に送った。他にも多くの人がメッセージを明らかにする中、僕ら部外者は闘病で苦労を重ねるであろう方々に、ただただ快癒を祈ることしかできない。

 僕は、大病と闘う方々の話を耳にすると、必ず思い出す人がいる。俳優の故・入川保則さんだ。大物俳優とまではいわないが、悪役から人情味あふれる役まで、どんな役柄もこなす名脇役だった。その入川さん、2011年の1月に医師から「余命半年」と宣告された。所属事務所の社長から極秘でそのことを聞いた僕は、それを公表して記者会見することを勧めたものだ。社長が入川さんに記者会見することを話すと、本人は「それは無理」といったん断ったという。記者が集まるわけがないし、それじゃカッコつかないというのが理由だった。それでも会見を強行してみると、テレビやスポーツ紙の記者が集まり、当の入川さんは、しゃべりながらホッとしたんだそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃