<6>四ツ谷駅で通りがかりの郵便配達員に円歌の家を尋ね…

公開日: 更新日:

 高校3年生の年に野間賢(4代目円歌の本名)が漠然と考えていたのは、「自分の書いた物で人を笑わせることができる仕事ができたらいい」ということだった。そんな折、週刊誌で3代目円歌のインタビュー記事を読んだ。その文中に、「円歌になってからは、しばらく弟子を取っていない」とあった。「今の若い人は修業ができない」とも。

「ならば、この師匠に弟子入りして落語家になるチャンスだと思いました。記事の最後に、『四谷の自宅にて』とあったので、それを頼りに大阪から上京しました」

 1978年3月。四ツ谷駅に降り立ち、駅周辺をウロついていると郵便配達員が通りかかったので、円歌の家を尋ねたら教えてくれた。そこは麹町のお屋敷町にあった。

「インターホンを押したら小さなおじさんが出てきて、それが師匠でした。弟子にしてくださいと頼むと、うちは取ってないと断られましたが、あきらめるわけにいきません。大阪に戻ったら中華料理店で働くしかないんですから。しつこくお願いしたら、『親御さんの許しがないと他人の子供を預かることはできない』と言います。すぐ母親に電話して、翌日上京してもらいました。筆談でしか会話のなかった息子の頼み事を聞いてくれてうれしかったです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    山本美月は九州の女子校で偏差値トップ「筑紫女学園」から明大農学部へ 祖父も生物教師の“リケジョ”

  3. 3

    朝ドラ「風、薫る」“シマケン”はブーイングも…Aぇ! Group佐野晶哉には「オファー増」の追い風

  4. 4

    京本大我も父・政樹もスカウトしていたジャニー喜多川社長 成城小学校に通う頃の写真を見かけて即電話

  5. 5

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  1. 6

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  2. 7

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  3. 8

    歌唱力が衰えない高田みづえに早くも復活コンサートを望む声

  4. 9

    江口&松嶋「救命病棟24時」が反町「GTO」の二の舞いにならないワケ…13年ぶり復活作の“決定的な違い”

  5. 10

    萩本欽一〈40〉バイト中に傷をつけてしまった車の持ち主の家を数十年越しに訪ねたら、500坪の大豪邸だった

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  2. 2

    「丸亀製麺」のトリドールが過去最高益から一転、減益に見舞われた背景

  3. 3

    京本大我も父・政樹もスカウトしていたジャニー喜多川社長 成城小学校に通う頃の写真を見かけて即電話

  4. 4

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  5. 5

    歌唱力が衰えない高田みづえに早くも復活コンサートを望む声

  1. 6

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    ドジャース ワイルドカードシリーズ出場ならワールドシリーズ3連覇に黄信号

  4. 9

    高市首相の「ゴキブリ投稿」に海外メディア嘲笑! キモ画像とペアで猛拡散され世界の恥に

  5. 10

    草間彌生さんを訪ねたら“いきなり乱交パーティー” 俺は考える暇もなく、とにかくシャッターを切った