著者のコラム一覧
松平健俳優

1953年11月、愛知県豊橋市生まれ。7人きょうだいの末っ子。78年、24歳の若さで「暴れん坊将軍」の主役を務める。2004年に「マツケンサンバⅡ」が大ブレークし、NHK紅白出場。新曲「マツケン・アスレチカ」(徳間ジャパン)を発表。

20代30代は相当飲んだが…最近は湯上がりのビールもない

公開日: 更新日:

 1975年に放送された「座頭市物語」(フジテレビ系)の制作発表の席上、松平は師匠の勝新太郎に怒鳴られた経験がある。

 しかし、それは集まった記者たちに「マツダイラケン」という若手役者の名を覚えさせるための勝新の策略だった。

 当時、松平は21歳。「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)の犯人役など単発の仕事はあったが、レギュラーを取るまでには至っていない。

「確かに勝さんに怒られました。新聞記者に名前を売るためでした。勝さんというのは、“男が惚れる”というタイプの人。時代劇の殺陣は速くて凄みがありましたが、いったん仕事から離れると、ちょっと子供みたいなところがあって、面白いことがあると率先して楽しむような人でした」

 勝新は“好奇心”の塊であり、物事への興味は若さの秘訣にもなる。松平も「好奇心を持ち続ける」ことを勝新から学んだという。休日には映画館にも足を運ぶ。

 石原裕次郎の日活アクションに憧れて上京した松平だが、運送業のアルバイトをしながらチャンスを待っていた。そんな折、「座頭市」などの大映作品を手がけていた脚本家の直居欽哉氏に紹介され、勝プロダクションへ。半年ほど勝新の付き人として京都の撮影所で過ごした。ただし、来る日も来る日も下働きと雑用で、役は回ってこなかった。その件に関して勝は「主役以外はやるな!」と松平に語っていたという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった