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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

吉本社長“グダグダ会見”は甘すぎる危機管理と準備不足が仇

公開日: 更新日:

 芸人の闇営業問題を通り越し、今や芸人6000人を抱える大手芸能プロ吉本興業が、この先どうなってしまうのかという問題にまで発展している。闇営業にかかわっていた雨上がり決死隊宮迫博之(49)とロンドンブーツ1号2号・田村亮(47)が謝罪会見の中で、早期会見を望んでいたのに会社に止められていたこと、その際、「辞めて会見したらいい。それなら全員クビにする」というパワハラと取られる発言があったと明かした。そのため、岡本昭彦社長(52)が記者会見せざるを得ない状況となってしまった。

 この会見、誰が見ても“大失敗”だった。何しろ、5時間半に及ぶ“長講”で、途中、10分程度の休憩を取ったのだが、その時から300人ほど集まっていたマスコミの2~3割がゾロゾロと引き揚げていった。トク落ちを警戒するマスコミの常道としては珍しい。それほどグズグズで内容が分かりにくく、同じことの繰り返しだった。これは、ハッキリ、吉本興業のイメージダウンとしか言いようがない。

 SNSが発達した今では、世論がマスコミ報道のみに誘導されるわけではないため、ここではあの会見での吉本の対応に限って私見を述べたい。

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