佐々部清監督はクランクイン直前に格安ワイン痛飲し骨折

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 日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「半落ち」をはじめ、「陽はまた昇る」「チルソクの夏」「ツレがうつになりまして。」など数々の話題の映画を監督し、ドラマの監督、脚本で知られる佐々部清さん(61)。お酒をめぐる武勇伝は数多い。

  ◇  ◇  ◇

「骨折してますね。手術されますか」

 レントゲン写真を見ると、ものの見事に左鎖骨が折れていました。今から7年前の5月、初めて東映京都撮影所での撮影となった松本清張原作のドラマ「波の塔」(テレビ朝日系)のクランクイン前日でした。

 参りましたよ。打ち合わせは次から次へと入ってましたし、翌日には吉田羊さんら、メインキャストの衣装合わせも控え、ただでさえ時間がないっていうのに……。

 実はその前夜、スタッフたち十数人と懇親会と称して飲みに出かけ、2次会のカラオケボックスで白ワインをしこたま飲んだんです。このワインがくせもの。1次会の飲み屋さんのママさんが、ワインが2本入るような大ピッチャーで差し入れてくれたのに、だれも飲まない。もったいないから、それを僕ひとりで飲んじゃった。

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