米倉涼子が公表「低髄液圧症候群」は意外に厄介な病気

公開日: 更新日:

「交通事故でムチ打ちになって整形外科に通ったけど原因がわからないまま。あるいは体育の授業中に首や腰などをケガして、それ以降ずっと調子が悪く、病院に行っても原因がわからない。次第に集中力が低下してしまって成績まで下がったなどのエピソードは患者さんが集う情報交換会で何度も聞きます。低髄液圧症候群や脳脊髄液減少症という病名を前提に診断していない場合、気のせい、原因不明ということにされてしまうことがあるのかもしれません」

 激痛やめまいなどは患者の主観的な症状でありなかなか診断しづらかったのだが、国としても動きは出ているという。

「厚生労働省が補助している研究では、脳神経外科学が専門の医師で山形大学の嘉山孝正氏らが中心となった『脳脊髄液減少症の診断・治療法の確立に関する研究』があります。画像で髄液の漏れが確認しにくい場合、本人は症状を訴えているのに、診断が難しいなど問題点がありました。この研究報告書の中には、MRIなどを用いた画像判定基準・画像診断基準、髄液漏れを治療するブラッドパッチ療法の有効性が公表されています。今後は一般の医師でも診断ができるようにガイドラインなどが作られるようになっていくかもしれません」

 日常的に原因不明の症状に見舞われ、特に交通事故後に身体の調子が悪くなったら、低髄液圧症候群を疑うのも選択肢の一つではないか。

(取材・文=平井康嗣/日刊ゲンダイ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  2. 2

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  3. 3

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  4. 4

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  5. 5

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  1. 6

    山本舞香が義兄Takaとイチャつき写真公開で物議…炎上商法かそれとも?過去には"ブラコン"堂々公言

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  4. 9

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた