林家ぺーさん振り返る 結婚3年目で宍戸錠と共演エピソード

公開日: 更新日:

 パー子とのおしどり夫婦として知られるお笑い芸人の林家ペーさん(78)。かつて準レギュラーだった人気バラエティー「元祖どっきりカメラ」(日本テレビ系)では、先月亡くなった宍戸錠と共演した。その思い出の写真がこれ……。

  ◇  ◇  ◇

 この写真、1975年の冬、今ごろだったかなあ。当時、千代田区麹町に本社があった日本テレビの控室で撮ったんですよ。この日は「元祖どっきりカメラ」のスタジオ収録があって、それが終わった後。パー子と僕はやや緊張していますが、錠さんは収録後でリラックスしてる様子がわかるでしょ?

 75年といえば、僕ら夫婦が結婚して3年目。まだ食うのが精いっぱいの下積みの頃。見てよ、パー子は初々しくって可愛いでしょ?余談ですけどね(笑い)。

 それはさておき、「どっきりカメラ」は「なんでもやりまショー」ってバラエティーのワンコーナーが独立して70年からスタート。一般の方や芸能人にイタズラを仕掛けたり、偽のシチュエーションでだましたりって構成で、錠さんは司会者兼だまし役でした。

 当時そんな番組はなかったから、すごく評判になってね。番組が始まるや、30%を超える高視聴率を叩き出し、他社も次々に似たような番組を作ったんです。

 そもそも僕の師匠の先代・林家三平がスタート時から出演していました。それで付き人としてスタジオに出入りするうちにお鉢が回ってきたんです。

 もちろんすごくうれしかったですよー。一言じゃ言えないくらい。なんてったって錠さんといえば、日活アクション映画の「エースのジョー」。和製ガンマン、早撃ちの名手として銀幕の大スターでしたから。僕は大阪の日本橋で育ったんですが、小学生の頃から難波の映画館へ通い、錠さんは憧れの一人。そんな雲の上の人と一緒に仕事できるなんて夢のようでしたよ。

 出演したのは師匠の付き人時代から数えると70年ごろから番組が終了した89年まで。その5年後から去年まで開催されたスタッフと出演者の“同窓会”には皆勤賞です。錠さんと最後に会ったのは5年前の“同窓会”だから、45年くらいお付き合いさせていただきました。

 とはいっても、僕は番組ではだまされてばかりでね。スタジオ収録の時はそのシーンをVTRで見ながら随分、錠さんにイジられてました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  1. 6

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  2. 7

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」