相棒の仙之助はセブ島にも毬を持って行く芸熱心な男でした

公開日: 更新日:

 太神楽師にとって、共に曲芸を演じる相棒はかけがえのない存在である。仙三郎は相棒の仙之助を2001年に亡くしている。仙之助はどんな人柄だったのだろうか。

「あたしよりずっと繊細で、ひとつのことを一生懸命にやって極めるという芸熱心な男でした。毎年2月下席(20~28日)だけは寄席を休んで、2人の知り合いが在住してるセブ島へ遊びに行ってたんです。あたしはゴルフ道具だけ持って行くのに、仙之助は曲芸の毬を持ってって、ホテルの部屋で稽古してるんですから」

 2人で行った海外公演の思い出もある。

「アメリカはシアトルで公演しました。通訳に解説してもらいながら演じました。ヨーロッパはイタリアのフィレンツェです。現地で和食レストランをやってる社長から、店の何周年かのイベントに呼ばれました。滞在中は店の日本食ばかり食べてて、教会に頼まれてやった時だけ、そこの神父さんがスパゲティを作ってくれました。2人でおいしくいただいたのがいい思い出です」

 若い頃は太神楽師らしからぬ仕事もしたとか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」