あたしと仙之助の名が呼ばれ小さん師匠と馬生師匠「はい」

公開日: 更新日:

 太神楽でおなじみなのは、傘の上で毬や金輪、升、湯飲み茶碗などを回す曲芸だ。これにも難度の違いがあるとか。

「一番難しいのは金輪ですね。毬よりもすべるので油断してると倒れちゃう。回しながら、口上方が『お客さまの金回りがよくなりますように』と言います。升を回す時、『四角い升がまーるく回りまして、ますますご繁盛!』と言うのは、5合升は1升の半分、半升ですから、繁盛と掛けてるんです。口上で縁起の良い言葉を使うのが祝福芸たるゆえんなんでしょう」

 確かに、金回りがよくなって、「ますますご繁盛」と言われれば、寄席の客は悪い気はしない。受けるはずだ。

「寄席に出始めた頃、楽屋で面白いことがありました。小仙親方はあたしを『盛夫』、仙之助さんを『澄』と本名で呼びます。2人の名前を続けて呼んだら、楽屋にいた柳家小さん師匠(写真右)と金原亭馬生師匠(同左)が、『はい』って同時に返事したんです。小さん師匠は小林盛夫、馬生師匠は美濃部清が本名ですから。それ以来、親方も芸名で呼ぶようになりました(笑い)」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」