ジョン・チェスター監督「これからの農業は自然との共生」

公開日: 更新日:

 セカンドライフを考える中高年サラリーマンの憧れでもある帰農。農薬を一切使わずに挑戦して8年、「息をのむほど美しい」農場をつくり上げたアメリカの夫婦が世界的に評判だ。本業が“映像畑”で、ドキュメンタリー映画「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」を監督した夫ジョン・チェスター(48)に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

――温暖化が進む環境といい、効率優先社会と逆行するような農業はまだ食べていけるのですか?

「もちろん。自然で栄養価の高い農作物は高いリターンがあり、私たちは通常の3倍もの利益を得ています。人気のたまごは50パックが1時間ほどで売り切れてしまうんですよ。そもそも、農業はまだ終わってないし、むしろ時代の最先端だと思っています。私たちはロス郊外の200エーカー(東京ドーム17個分)もの荒れ果てた土地を耕すことからはじめたのですが、土壌の有機物質が1%増えると、1エーカー分で実に21トンもの二酸化炭素を吸収する。温暖化にも打ち勝てます」

――とはいえ場所探しから大変そうだし、失敗するリスクを考えたら、尻込みしそうです。

「産業や経済、それこそ効率優先の尺度でみたら、無謀な挑戦かもしれない。ただ、映画にも撮った8年間365日の日々で身をもって知ったのが、私たち人間の背後に広がる自然のルーティン、太古からの階層システムです。そこを注意深く観察し、法則に謙虚に従っていけば次に何が起こるか予想することができる。最終的には報われる世界だということです。サラリーマンのような週休2日とはいきませんけど、そうした人生とまるで違う、やればイノベーターになることができます」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  2. 2

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  3. 3

    サバンナ高橋“10年いじめ”問題からにじむ上下関係の悪しき伝統と「吉本の闇」…鬼越トマホーク良ちゃんも参戦

  4. 4

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  5. 5

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  1. 6

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  2. 7

    サバンナ高橋茂雄いじめ謝罪のウラ… 光る相方・八木真澄の“ホワイトナイト”ぶり 関西では人柄が高評価

  3. 8

    萩本欽一(10)自宅に税務署、友達もいない 萩本少年を救ったのがチャップリンだった

  4. 9

    故・中山美穂さんの遺産めぐる「相続トラブル」報道の実相…ひとり息子の相続放棄で、確執の実母に権利移行か

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相「嘘つき政治家人生」のルーツを発掘! 34年前に自ら堂々と「経歴詐称」を認めていた

  2. 2

    【スクープ第3弾!】衆院選での違法な「有料広告動画」疑惑 宮城自民5陣営“総汚染”で組織ぐるみが浮き彫り

  3. 3

    サバンナ高橋“10年いじめ”問題からにじむ上下関係の悪しき伝統と「吉本の闇」…鬼越トマホーク良ちゃんも参戦

  4. 4

    「投手の墓場」で好投する菅野智之の価値 僕が日本人史上2人目の本塁打を打ったのもクアーズフィールド

  5. 5

    巨人・戸郷翔征トレード獲得に他球団が虎視眈々 「ウチなら再生できる」「環境を変えた方がいい」

  1. 6

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  2. 7

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  3. 8

    パンサー尾形や中山功太の告発…お笑い業界の“いじめ体質”はなぜ消えない? ヤンキー文化が残した功罪

  4. 9

    井上一樹氏は今季限りでクビか? 最下位中日で早くもウワサ…次期監督は「井端弘和vs荒木雅博」の一騎打ち

  5. 10

    波瑠&高杉真宙「夫婦格差」新婚5カ月でクッキリ…妻は株上昇も、夫は視聴率低迷の切ない事情