親子3世代に笑いを届け続け 志村けんのギャグは永久に不滅

公開日: 更新日:

 筆者の父が志村けんと同い年で、物心ついたころからザ・ドリフターズの番組を見て育ってきた。小学校、中学校と「ヒゲダンス」や「変なおじさん」のモノマネを極め、そして、今では、自分の3歳の息子に志村けんのギャグを見せると瞬く間にファンになり、毎晩、「変なおじさん」を見せてくれとせがまれている。1日に放送された追悼番組「志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう」(フジテレビ系)でも、コントを食い入るように見つめ、「変なおじさん」のコントが始まると一緒にダンスを踊り、オチの「だっふんだ」で大笑い。そして、終わると「変なおじさん、みたい!」と泣き叫んでいた。

 独特なシャウトに「アイーン」を代表する顔芸、そして、「変なおじさん」のリズミカルなダンスなど、子供が大好きなものがすべて詰まった、とっておきのギャグの宝庫だった。

 コント番組が少なくなった今の時代でも、精力的にコントを作り続け、私たちに笑いを提供してくれた。コメンテーターやMCに方向転換する大御所が多い中、笑いの原点を大事にしてきた志村けん。常に笑いを追求してきたからこそ、世代を超えて愛されるギャグを生み続けることができたのだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった