著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ビック3とは一線 志村けんさんが貫いたコメディアン人生

公開日: 更新日:

「日本の宝を奪ったコロナが憎いです」

 ドリフターズ時代からの盟友・加藤茶の言葉が国民の気持ちを代弁していた。志村けんさん(享年70)急死の衝撃と悲しみはあまりに大きい。「バカ殿」も見られない。「だいじょうぶだぁ~」の声も聞けない。

 古希を迎えた今年は朝ドラ「エール」に出演。初主演映画「キネマの神様」(松竹・年末公開予定)の撮影も直前に迫っていた。「70歳を機に、テレビをある程度こなしたら、あとは自然にやりたい」と話していた志村さん。自然の延長にあったのが役者だったのだろう。夢かなうことなく旅立ってしまった。

 多くのメディアは志村さんの肩書を「タレント」と表記するが、NHKは一貫して「コメディアン」としていたように、コメディアン・喜劇役者だ。今の芸能界は総タレント時代。芸人、モデルから俳優出身者まで「タレント」としてくくり、おしゃべりタレントとしてバラエティーのひな壇に座る。志村さんは動を主にした笑い。動き、表情に「アイーン」の言葉などを入れて志村ギャグが生まれる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」