文化芸術へ支援なく…ミニシアター消滅危機で映画業界窮地

公開日: 更新日:

 新型コロナ禍によってエンタメの雄、映画業界も大ピンチだ。「緊急事態宣言」により上映中止や延期、休館を余儀なくされているが、何の経済的補償もないまま今の状況が続けば閉館する映画館が続出し、俳優もスタッフも、関係者は生活が立ち行かなくなる。

「とりわけ存続危機に直面しているのが、いわゆるミニシアター、小規模映画館です。東京では池袋の新文芸坐、飯田橋ギンレイホール、早稲田松竹など、映画好きの中高年の皆さんにはお馴染みでしょう。『SR サイタマノラッパー』などの入江悠監督がブログで書いている通り、こういう映画館のオーナーはあまりお金稼ぎに興味がなく、ただ映画が好きという思いでやられている人が多い。採算度外視でも良質な作品を届けたいと頑張っている劇場がもう持たないところまで追い込まれている」(ある映画プロデューサー)

 コロナ蔓延によって集客は激減し、小池都知事による外出自粛要請があってからは集客80%減や観客ゼロでの上映という劇場もあるという。そのうえ休業要請なのだから、まさに「緊急事態」に違いない。

■文化芸術への支援不足

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景