アベ首相の「うちで踊ろう」動画には怒髪が天を突き上げた

　何が「厳しい状況が続いてる」だ。何が「国民と気持ちを一緒にするのが非常に大事、我々自身が範を示す」だ。仕事がなくなってヘナヘナになった庶民に、道路工事の公共事業費から（コロナ災害こそ公共事業だろう）金を回して配ったらいいのだ。どっさりある防衛予算からも（コロナ戦争こそ防衛費だ）配ればいいことだ。何が「実際は世帯主以外の人が生計を支えてる家庭もあるので検討して３０万」だ。ほんとにドケチ政府だ。

　そんな折、「うちで踊ろう」といううまくもない若い歌手のフニャ歌の動画に合わせて、アベ首相が部屋で黒い犬を抱いてお茶を飲んでる動画。思わず悪寒が走った。自粛に泣く泣く応じてる店長や、派遣切りされてパチンコ屋にも行けない人たちはこんなフニャチン顔の首相を見て怒鳴り狂ったことだろう。ワイドショーを副業にする東京五輪賛同系のコメント屋たちは１回の出番で１０万以上もらってるし、都の感染防止協力金５０万など関係ないご身分だから、「アベさんくつろぎ過ぎでどうなんですかね」とその場しのぎだった。我らが出てたら、怒髪が天を突き上げていただろうが。

　テレビじゃ身が持たない。散歩がてら、ＤＶＤレンタル店で「飢餓海峡」や「遠すぎた橋」でも借りに行こうとしたが、ついに施設停止要請が出たのだ。３１年前、昭和天皇崩御の日はレンタル店には客が殺到したものだけど、今度は逆、ビデオも見られないし、古本屋もダメだと。でも、本屋はいいとか区別の意味も分からないのだ。この怒りとストレス、なんとかぶっ飛ばしたいのだが。