著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

アベ首相の「うちで踊ろう」動画には怒髪が天を突き上げた

公開日: 更新日:

 東京の映画館は閉じているが、我が新作「無頼」は新宿、池袋を皮切りに、5月16日から順次公開予定なので、YouTubeの「監督チャンネル」などで宣伝している最中だ。まあ、コロナのヤツが滅びそうにないなら公開延期だが、それは世の中の運命次第かな。まあ、YouTubeでも見てほしい。欲望と虚栄の昭和史を、元日刊ゲンダイ編集部長・二木氏や身内の出演者の木下ほうかと12回にわたって語りまくっているので、気晴らしにご覧いただけたら幸甚なりだ。

「ゴッドファーザー」や「仁義なき戦い」に負けじとなりふり構わずに作った我がヤクザ映画にふさわしい週刊誌(週刊実話さんとか)から取材を受けた帰り、タクシーに乗り込むや運転手さんが「冷え込む経済、暮らしはどう守る? そればっかりですな」と話かけてきた。「こんな時だから国会議員どもも歳費2割カットしますと屁ぇこいとったよ」と返すと、運転手さんが鼻息荒く「けっ、あんなヤツら、経費だか政党交付金だか何百万かプラスでもらいやがるし、給料なんかしばらくタダでいいんだよ」とまくし立てた。ほんとにその通り。ヤツらこそだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因