平野悠
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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

時給は350円…下北沢LOFT店員時代のサザンは不人気だった

公開日: 更新日:

 世界中が新型コロナウイルスに手を焼き、日本も<第2波>とも言える多くの感染者を出す不安定なさなか、日刊ゲンダイの担当者から「ロフトで育ったミュージシャンについて書いてほしい。まずは下北沢ロフト時代のサザンオールスターズをお願いしたい」というオーダーがあった。

 さっそく取材に取り組む羽目になった。というのも「シモキタ・ロフトの店員バンド」だったという以外、サザンをよく知らないからである。

 かれこれ45年ほど前の話にさかのぼる。荻窪ロフトが誕生した翌1975年に<下北沢ロフト>をオープンさせた。

 その1年後、サザンのメンバーでギターのター坊(大森隆志さん=2001年脱退)、パーカッションの毛ガニ(野沢秀行さん)が正規アルバイトとして働くようになった。桑田佳祐さんをはじめ他メンバーも店が混むとビールやコーヒーを運んだり、手伝ってくれていたのは知っていた。

 時給は……350円だったかな(笑い)。

 下北ロフトが、サザンのメンバーのたまり場というか、活動拠点となった76年、オールスタンディングで300人収容の大型ライブハウス<新宿ロフト>をオープンさせた。西荻窪、荻窪、下北沢、そして新宿。4軒ものロフトのオーナーとなり、鼻息を荒くしながらイヤらしくもエラソーにしていたに違いない。

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