著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

コロナ禍に芝居5本観劇 「今」を映す舞台に心揺さぶられた

公開日: 更新日:

 座・高円寺にて渡辺えりと木野花共演の二人芝居「さるすべり」。稽古期間もなく、ありものの脚本か朗読劇なのかと思ったら、新作書き下ろしの骨太な演劇。「八月の鯨」をベースにコロナ禍の老姉妹の古い屋敷での暮らし。ときには素の2人に戻り脚本を批判したりしながら、軽いタッチから重い芝居に移行していく。還暦過ぎの2女優の丁々発止がたまらない。

 続いてまた本多劇場三夜、春風亭一之輔はコロナネタのまくらでくすぐり、これぞ「らくだ」という、ブラックでありながらなぜか人間というものが愛おしくなる「らくだ」。入江雅人は「グレート一人芝居三本立て」。「500」は、なぜか飲み会の人数が500人まで膨れ上がり、駅前で解散を告げるうちに、コロナ禍の政府にアジり始める男。その叫びはあまりにストレートであるが故に深く心をえぐられる。

 小沢道成と峯村リエの二人芝居。1人暮らしの寂しいOLの家に毎日来る宅配便の青年。人との距離感がわからず、時に置き去りにされた女性が徐々にストーカー化していく。その部屋に来て30年の彼女の壊れゆく人生を一瞬にして見せる峯村。被害者から加害者、そして共犯者へ移りゆく姿を小気味よく見せる小沢。終わり具合も感動的であった。

 芝居がどれも短かったせいだろうか、今回の連続観劇は同じテーマで書かれた短編小説のアンソロジーを読んだ趣であった。それぞれがリンクしそれぞれが心に突き刺さった。それは見る者も同じ問題を共有しているからか。今でなければ味わえない体験であった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    嵐活動終了で松本潤との「結婚待望論」再燃も…キッパリ否定の井上真央が送る“幸せシングルライフ”と結婚観

  3. 3

    「Aぇ!group」草間リチャード敬太は事件から“ほぼ復活” 大阪学院大で学んだ苦労人の前途

  4. 4

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  5. 5

    ミスチル、銀杏BOYZ、T-BOLANの直前ライブ中止〈はやく判断できないのか〉アーティストの決断が遅れる背景とジレンマ

  1. 6

    嵐の大野智と相葉雅紀、二宮和也が通信制高校で学んだそれぞれの事情

  2. 7

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安

  3. 8

    トンチキアイドル枠独占のM!LKが“ポスト嵐”に急浮上! イケメンからインテリまで幅広く

  4. 9

    あのちゃん騒動の“最大の誤算”とは…番組終了より深刻な“サイレントサポーター”の離反

  5. 10

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相、病気を理由に辞任? 囁かれるショートリリーフは麻生指名で「茂木敏充」か

  2. 2

    阪神1位・森下翔太を英才教育 父親が明かす「マイホーム購入の判断も野球ありきでした」

  3. 3

    中傷動画疑惑めぐる高市首相「虚偽答弁」の“証拠”出た! 木下剛志秘書の「回答書」公開され万事休す

  4. 4

    阪神・森下翔太がファンから「態度悪い」と非難されるワケ…球宴中間投票セパ最多21万票なのになぜ

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    野村監督は事実上の“解任”だった 仮にCS突破で日本一になったとしても未来はなかった

  2. 7

    嵐活動終了で松本潤との「結婚待望論」再燃も…キッパリ否定の井上真央が送る“幸せシングルライフ”と結婚観

  3. 8

    「中傷動画」疑惑で高市首相またブチ切れ答弁連発し逃げ切り画策も…露呈した重大な“落とし穴”

  4. 9

    もはや誰が見ても一目瞭然 高市早苗はオツムも器も「首相失格」

  5. 10

    個人情報保護法“改悪”であなたの医療情報はAI開発にダダ漏れ デジタル大臣「氏名削除難しい」と詭弁で居直り