著者のコラム一覧
島田裕巳宗教学者、作家

1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。宗教学者、作家。現在、東京通信大学非常勤講師。「葬式は、要らない」「死に方の思想」「日本の新宗教」、「日本人にとって皇室とは何か」など著書多数。

女性天皇、女系天皇への道はどうなるのか…11から4つまで消滅「旧宮家」とは?

公開日: 更新日:

 4月15日に、皇族数の確保をめぐる国会での議論が再開された。高市首相や森衆院議長は、今国会での皇室典範改正に意欲を示している。ただし、会議に参加した中道改革連合では意見の集約ができていない。1カ月後、次の会議までにそれを果たすことになったものの、そこにはかなり難しい問題があり、その時点になってみないとどうなるかはわからない。

 議論になっているのは、女性皇族が結婚した後にも皇室に残る女性宮家創設の案と、戦後に皇室を離れた旧宮家の男子を皇族が養子にするという案である。与党の自民党がとくに力を入れているのが後者である。前者については、それが女性天皇、さらには女系天皇に道を開くことになると、男系男子での継承にこだわる保守派は警戒している。

 この点も議論を難しくしているところだが、では、そもそも旧宮家とはどういうものなのだろうか。

 現在の皇室は、天皇家のほかに、常陸宮家、秋篠宮家、三笠宮家、三笠宮寛仁親王妃家、高円家があるが、戦争が終わるまではもっと多かった。

 ところが、日本を占領したGHQは、戦前の皇室が財閥に匹敵する膨大な財産を保有していたことが、戦費を生み出すことに結びついたとして、財政的な締めつけを行った。そこで、天皇家と昭和天皇の弟による三つの直宮家以外の11の宮家については、臣籍降下し、皇室を離れることになった。これが旧宮家である。

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