<1>コロナで暇 でもマジシャンはたいした稽古はしないのよ

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 それでもマギーは悲観していないと言う。

「だって、食うや食わずの下積み時代が長かったからね。ストリップ劇場に1日4回出て、日給が1000円。そのうち芸能事務所に3割取られて、手取りが700円でしょ。そんな仕事を14年やってたのよ。テレビで顔と名前が売れてからは、どこへ行っても、分不相応のギャラを頂けるようになりました。昔と比べたら、半年仕事がなくても、蓄えがあるだけましですよ」

 修羅場をくぐってきた芸人特有の腹のくくりようである。

「長いこと芸界にいると、いろんなことがありますよ。でも経験上、『世間さまは見捨てない。何とかなるんじゃないの』と思う。だから、若手の芸人たちには、『心配ないって。悲観することはないからね』と言ってあげたいです」

 芸歴57年のベテラン芸人ならではの「達観」と言える。  =つづく

(聞き手・吉川潮

▽本名・野澤司郎。1946(昭和21)年3月17日生まれ。茨城県下館町(現・筑西市)出身。17歳で上京。20歳からプロのマジシャンとして活動開始。現在はマギー一門の領袖として多くの弟子を抱える。日本奇術協会相談役。

【連載】マギー司郎 大いに語る

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